東北福祉大(仙台6)が四国学院大(香川・四国地区)に0-1と完封負けし初戦敗退した。

 リーグ優勝から1週間で、天国から地獄へたたき落とされた。東北福祉大がわずか5安打に封じられ、10年に初戦負けした佛教大(京都)戦以来7年ぶりに完封負けを喫した。大塚光二監督(49)は「言っていることをやれないのは、それまでの選手だということ」と語気を荒らげた。27個のアウト中、半数以上の14個がフライアウト。ゴロを転がす狙いを徹底できず、相手の術中にはまった。

 主将の菊名裕貴内野手(4年=仙台育英)は「軽率なプレーで相手に流れを渡してしまった」と唇をかんだ。7回に菊名がボテボテの二ゴロを猛チャージするも、一塁への悪送球(記録は内野安打)から決勝点を献上。リーグ戦でも先発経験のなかった今季初先発の小野憲生投手(4年=弘前学院聖愛)が5回2死まで完全投球で粘ったが、勝利にはつながらなかった。

 2安打の4番楠本泰史外野手(4年=花咲徳栄)も肩を落とした。8回2死二塁のチャンスで右飛に倒れ「大事な場面で4番が打てなかった。仙6のみんなに申し訳ない」と悔しさをにじませ「敗因を洗い直して、一からチーム作りをしていかないと」と下を向いた。雪辱の秋に向けて、顔を洗って出直す。