初出場の国立・和歌山大（近畿学生）が岡山商大（中国地区）に勝利し、全国１勝目をあげた。

　大原弘監督（５１）は「初回の攻撃は１００点です」と初回から仕掛けた。先頭打者田淵公一郎外野手（２年＝鳥羽）が四球で出塁すると、２番打者大畑達矢内野手（３年＝智弁和歌山）の２球目に盗塁した。「昨日の夜から３球以内に走るよと話していました」と狙い通り。２つの内野ゴロの間に先制のホームを踏んだ。３回には連打で３点を追加。相手先発を引きずり降ろした。

　先発の貴志弘顕投手（２年＝桐蔭）は９回１０安打１失点で試合を作った。「神宮で勝てたのは財産になりました」と全国舞台でも堂々とした投球を見せた。