球団史上ワーストの13連敗中と歴史的窮地に立たされている巨人が敵地札幌に乗り込んだ。試合前の時点でここまで、23勝33敗の借金10。先制された試合は16連敗中。先発マイコラスの立ち上がり注目が集まる。小林が3戦ぶりのスタメンマスク。1番は陽岱鋼、2番は坂本勇、4番は2戦連続で阿部が入った。

 1回表、先頭の陽岱鋼が初球から積極的に仕掛け、右翼へのいい当たりを放ったが、右翼手松本の好捕に阻まれる。坂本勇、マギーは連続三振で3者凡退。

 1回裏、先発のマイコラスは3者連続奪三振で快調に滑り出す。

 2回表、先頭の阿部は空振り三振。村田が中前打をチーム初安打をマーク。1死一塁で長野が中越え二塁打で1死一、三塁。先制の絶好機で古巣凱旋(がいせん)の石川が、フルカウントから高梨の117キロカーブを左翼前にはじき返し、先制適時打を放った。巨人が1点を先制した。

 2回裏、先頭の中田に中前打を許す。1死一塁から、この日、27歳の誕生日を迎えた大田に右前打でつながれて、1死一、三塁。松本に左翼線へ同点適時打を許す。なお、1死二、三塁から大野のライナーを二塁手クルーズが体を投げ出して好捕。三塁に転送して併殺に仕留める。スコアは1-1。

 3回表、先頭の陽、坂本勇、マギーは3者凡退。

 3回裏、マイコラスが3者凡退に抑える。

 4回表、2死から長野が2打席連続安打となる左前打を放つも後続が続かず無得点。

 4回裏、マイコラスが3者凡退に抑える。

 5回表、右翼席の巨人ファンからはチャンスマーチが鳴り響く。先頭のクルーズが左前打で出塁。小林は犠打を決めて1死二塁。陽は空振り三振に倒れるも、坂本勇の中越え適時二塁打で勝ち越しに成功する。巨人が1点をリード。

 5回裏、マイコラスが大田に2打席連続安打となる二塁打を許し無死二塁。1死三塁から大野のセーフティースクイズを阻止、中島を三ゴロに仕留めて無失点でしのぐ。