阪神岩貞が広島大瀬良との同期生対決に敗れた。1回に失策絡みで1点先制された直後は粘っていた。岐路は4回だ。2死走者なし。投手の大瀬良に内角スライダーをとらえられ、左翼越えのエンタイトル二塁打を許し、上位に回してしまった。1番田中に左前適時打を打たれると、菊池に特大2ランを被弾。4回4失点で降板した。「抑えないといけないところのポイントを逃すと見逃してくれない。立ち上がりから球が走っていい感じでいけたので余計にもったいない」と悔いた。

 試合前のミーティングでも戒めたはずだった。スコアラーや首脳陣から指示が出る。「上位にいい打者がいる分、下位をしっかり抑えろ」。この鉄則を守れず好調な広島打線のえじきになった。

 ともに13年ドラフト1位の大瀬良との投げ合いは2度目だった。14年9月に初の直接対決で1回4失点KO。3年ぶりの激突で、再び黒星を喫した。【酒井俊作】