自己改革を掲げ、前向きに歩んでいる。脊椎内視鏡手術を受けてリハビリ中の日本ハム近藤健介捕手(23)が27日、2軍の千葉・鎌ケ谷で完全復活に向けた青写真を描いた。術後1カ月が経過。白いままの肌に、太陽が照りつける。「慌てずに、いいものを得て戻ってきたい」。ハツラツとした姿を見せる若手に負けず、笑顔を見せながら前日26日に再開したジョギングに励んだ。

 今季は破竹の勢いを見せていた。出場50試合で打率4割7厘と、4割キープの球団最長記録を更新。腰の状態が悪化したのは、バットで奮闘を続けている最中だった。6月11日に出場選手登録を抹消。実戦復帰まで約3カ月を要する手術で、保存療法も頭を巡ったが、将来を見据え、メスを入れることを決めた。球宴に選手間投票で選出されたが事態を余儀なくされた。「起きちゃったことはしょうがない」と前を向く。

 昨季は左膝の負傷で、開幕に出遅れた。終盤に奮闘を見せたが、故障でシーズンをほぼ棒に振った。「昨年、今年とケガをしているので、何かを変えないといけない」。手術に踏み切ったタイミングで、自らの改革にも乗り出した。チーム屈指の大食漢も「食欲は抑えめにして…」と量より質の、栄養素を考えた食事に専念。体幹を安定させるため、股関節周りのストレッチも多めに取り入れている。進化した姿で舞い戻る日に向け、突き進んでいく。【田中彩友美】