巨人は4日、都内で行われた日本プロ野球実行委員会で、山口俊投手(30)に対する処分が適切であった旨を熊崎コミッショナー宛ての文書で提出した。

 8月25日に選手会から処分の再検討を求める文書が発表されたことを受け、この日の委員会で「日本プロ野球選手会の要請に関する説明」と題した、5ページの文書を提出した。

 巨人が公表した書面に記載された内容は以下の通り(原文のまま)。

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 日本プロ野球選手会の要請に関する説明

 労働組合日本プロ野球選手会(嶋基宏会長)が日本プロフェッショナル野球組織(NPB)の熊崎勝彦コミッショナーと実行委員会に対し、8月25日付で提出した文書「読売巨人軍による山口俊選手への処分等に関する要請」は、読売巨人軍と選手会との協議の経緯等について、事実を歪曲または割愛し、読む人を誤導する事実解釈がなされています。

 選手会の主張は、(1)山口投手への処分が重過ぎる(2)山口投手の意に沿わない契約見直しが行われ、独占禁止法違反(優越的地位の濫用)の疑いがある(3)山口投手の契約見直しはFA制度の根幹にかかわる--の3点に整理できます。

 これに対し、巨人軍では、(1)処分内容は妥当。むしろ「軽過ぎる」との声が多く寄せられている(2)契約見直し等は山口投手も納得の上で行われており、日本プロフェッショナル野球協約や一般法令に反する点は一切ない(3)山口投手の契約見直しは不祥事の結果として行われており、FA制度一般に影響を与えるものではない--と考えています。

 すなわち、今回の選手会の主張は、確たる根拠もなく、球団と選手との私的な契約に不当に介入するものにほかなりません。

 以下、その詳細について説明申し上げます。