今季初の同一カード3連勝をドラフト1位が締めた。ロッテ佐々木は7回1失点で4勝目を挙げ「粘り強く、要所で三振やゲッツーが取れました」と表情をゆるめた。4回1死一、二塁では5番森を内角攻めで二ゴロ併殺に。6回2死三塁では4番山川に外角低めカーブで空を切らせた。

 初回こそ先制ソロを許したが、踏ん張った。「昨日酒居さんがすごくいいピッチングをしていた。負けられない」。前夜はドラフト2位の酒居が1失点完投勝利を挙げた。同じルーキーの勇姿を刺激とし、自身も完投した13日に続いて2連勝。日本を代表する左腕、菊池と互角の投手戦を演じ、菊池より長くマウンドを守った。

 シーズン残り10試合としたところで、初めて西武に3タテを食らわせた。白星がついたのは二木、酒居、佐々木といずれも20代前半の先発投手だ。伊東監督は「ここまでずっとやられてきた。少しは借りを返せたかな」とうなずいた。今季限りで退任するが「若い人たちが強打の打線を抑えてくれた。自信になったと思う。ぜひとも来年につなげてほしい」。西武との最終戦は、後味の良さが残った。【鎌田良美】

 ▼ロッテは勝利投手が佐々木で、セーブを記録したのが有吉とともに新人。勝利とセーブの両方を新人が記録したのは、今年6月4日、7月29日のオリックスで○山岡、セーブ黒木があるが、ロッテでは98年4月30日、7月28日の○礒、セーブ藤田以来19年ぶり。