新人王の有力候補、中日京田陽太内野手(23)は吉報を待つだけになった。快調に安打を重ね、新人リーグ記録の巨人長嶋茂雄の153安打も視界にとらえていた。だが最後の4試合で1安打と失速。最終戦も4打数無安打に終わった。新人ではセ・リーグ史上2位の149安打で1年目を終えた。

 「使っていただいて感謝しています。体力的には5月、8月がきつかった。でも最近の方がきつかった。日程が空いたりして、プロの厳しさを知りました」と受け止めた。

 DeNAの浜口が10勝しており、新人王争いは2人の一騎打ちになると予想される。京田は1度も2軍に落ちることなく遊撃のレギュラーとして1年間務め上げた。打率は2割6分4厘まで下げたが、三塁打8本はリーグトップ。23盗塁は2位タイ。ただ出塁率が2割9分7厘、得点も67と1番打者としては低い。

 1年間休まず、重要ポジションで奮闘した京田がどう評価されるか。5位と3位のチーム成績が反映されるのか。記者投票の行方が注目される。