巨人が「打撃改造内閣」を組閣する。10日、来季の1軍コーチングスタッフを発表。今季優勝の広島とは200点差で、リーグ4位の総得点に終わった打撃部門を最重要課題に置いた。11年以来の復帰となる吉村禎章氏(54)を打撃総合コーチに据え、二岡コーチ、2軍打撃コーチから配置転換となる小関コーチとのトロイカ体制を敷く。打撃総合コーチのポストは92年の中西太氏以来で、吉村氏がかじ取り役になる。1軍打撃コーチ3人は14年以来で、鹿取GMは「今年は打撃が上がらなかった。厚めにして若手の成長も含め、やらないといけないことがたくさんある」と現状を捉えた。

 村田真ヘッドコーチは留任し、スコアラーに転任する村田善氏が務めたバッテリーコーチを兼務する。11年ぶりのBクラス転落だが、幹となる主要ポストに大きな変更はない。「13連敗以降、今の体制で盛り返した。3位争いまで来たことは評価している」。高橋監督の3年目は首脳陣の成熟度に期待して臨む。

 江藤1軍打撃コーチはファームでのコーチに転任し、2、3軍スタッフは今後、決定していく。秋季キャンプ初日の11月1日が新体制での船出となる。【広重竜太郎】