阪神大山がCSのスタメン出場へ、強烈なインパクトを残した。5回の満塁機にセンター右にタイムリー三塁打。7回には左翼席に9月2日中日戦以来となる7号ソロを放った。いずれも早いカウントから150キロの直球をとらえた。「CSとかではなく、1試合1試合が勝負なので、今日をしっかりやろうと決めていた。今日の結果は自信になる」。2安打4打点の活躍に、充実感を漂わせた。

 この日はプロ入り初めて二塁を守った。上本、大和が負傷しているための特別措置だった。金本監督はCSでの起用については「無理無理。野球人生で守ったことないんじゃないか」と笑う。慣れないポジションでも、動じることはなかった。最近は体の開きが早く、片岡打撃コーチと逆方向への打撃を心がけて練習していた。その成果が出た。大山の勝負強さと積極性は短期決戦の武器になる。主軸での起用も見えてきた。