ENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップ2017(11月16日~19日、東京ドーム)に出席する日本代表・稲葉篤紀監督(45)、台湾代表・洪一中監督(56)、韓国代表・宣銅烈監督(54)の3カ国の監督が12日、都内で会見を開いた。

 -意気込みは

 洪 若い選手にレベルアップの機会を与えられた。いい成績を上げて、チャンピオンシップを盛り上げたい。

 宣 代表監督として日本の皆さまにあいさつできること大変うれしく思っています。未来を担う若手の大会、とてもいい大会になる。

 稲葉 いよいよ私の初陣が始まるという実感ある。開催国として負けるわけにはいかない。強く結束し、この大会で優勝することで台湾、韓国に強さを見せたい。東京五輪金メダルを実現するためにも、その時に中核となる、このチームのメンバーに経験と自信を植え付けるいい大会になる。

 -チームの特徴は

 洪 台湾は長年にわたり、投手より攻撃の方が優れているという特徴がある。

 宣 韓国チームは投手は非常にいいが、あまり大物はリストに入っていない。国内リーグにおいて打者が強い。投手が弱いというのが状況。短期決戦では守れる野球が大事。機動力、組織力を生かし、でこれまでにない野球を見せたい。

 稲葉 投手力は非常にいいということで、先発、中継ぎ、抑えといいメンバーがそろっている。国際大会は打たないと勝てない。機動力を使った野球をしていきたい。韓国は投打のバランスとれたチーム。しっかり気を引き締めて戦っていきたい。

 -中心選手は

 洪 オーバーエージ枠で、日本でプレーしている陽岱鋼(巨人)と陳冠宇(ロッテ)を中心にしたい。

 宣 唯一、国際大会を経験している金ハソンに期待している。

 稲葉 オーバーエージの3人は中継ぎ、内野手、キャッチャーを選んでいるので、チームの柱としてやってもらいたい。

 -他国の印象は

 洪 厳しい試合になる。

 宣 日本は投手のコントロールがいい。打者も能力がある。きめ細かい野球をする。台湾は投打にパワーが強い。勝負強さもある。

 稲葉 宣監督は現役時代対戦し、全く打てなかった。ここで一緒に戦えるのをうれしく思う。これから投手力は整備してくると思う。台湾は打者がいいので研究していきたい。

 -東京五輪へ向け強化ポイントは

 洪 この大会を活用して若手の技術向上、メンタルを強化したい。2年間でさらに練習強化して出場権を獲得したい。

 宣 今回、選考過程においても来年のアジア大会、2020東京五輪を見据えて選んだ。OA枠3人を選んでいない理由は、東京ドームを経験した選手がいないから。まずは経験させたいと思った。ここから5人くらいは選ばれると思う。