楽天が、巨人を自由契約となった村田修一内野手(36)の獲得調査を進めることが22日、分かった。本職の三塁にはウィーラー、一塁には銀次とレギュラー組が在籍するが、右打ちの長距離砲はかねての補強ポイントだった。球団関係者は「来季のチーム編成にもよるが、大砲はうちにいないタイプ」と話した。

 今季チームで20発以上を記録したのは、ウィーラー、アマダー、ペゲーロの助っ人3人だけ。日本人では左打ちの茂木と島内が10本を超えたが、右打者はオコエと嶋の3本が最高だった。立花球団社長も以前「うちは外国人3選手が出ている現状を見ても、日本人のホームラン打者を育てることが重要」と話していたように、和製大砲の育成がテーマでもある。07年から2年連続で本塁打王に輝いた村田が加入すれば、新たな攻撃のバリエーションも組める。

 FA戦線にも乗り出す。今オフは各チームにFA権を保有した選手がおり、動向を注視する。来季に向けた戦力を整備していく。