駒大(2部1位)が日大(1部6位)に勝利し、5季ぶりの1部復帰を果たした。6回表、2死三塁から、酒井良樹外野手(3年=修徳)が右越え2ランを放ち試合を決めた。

「狙っていたスライダーを最後まで振り切ることができた。僕ら3年生は、チームを引っ張ってくれた4年生の姿を見て、ここまでこられた。来年は日本一を目指してやっていきたい」と笑顔を見せた。

 就任1年目にして1部昇格に導いた大倉孝一監督(55)は、「選手たちは、何を大事にしてやらなければいけないのか、気づいていなかった」と、就任当初を振り返る。侍ジャパン女子代表監督を指導した経験を生かし、選手とのコミュニケーションを大切に、いかにして得点をするかを徹底。選手たちは、少ないヒットでも確実に得点につなげる力を身につけ、どんな時でも自分たちのプレーに徹する精神力を身につけた。

「今日も、ピンチがあっても、焦ることなくいつも通り落ち着いてプレーをしてくれた。昨日、今日のこの2試合は、1年間やってきたことが集約されていたと思います」と、選手たちの成長に目を細めた。