プロ野球の発展に大きく貢献した野球人に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が9日、都内で開かれ、ソフトバンクのデニス・サファテ投手(36)が選出された。05年にロッテ・バレンタイン監督が同賞を受賞しているが、外国人選手の受賞は初めて。

 ◆今季のサファテ 05年岩瀬(中日)07年藤川(阪神)の46セーブを大幅に上回るプロ野球新記録の54セーブをマーク。7月に11セーブ、8月に11セーブと、史上初の2カ月連続月間2桁セーブを記録し、8~9月には、パ・リーグタイの17試合連続セーブ。2敗は同点で登板した試合で、セーブ失敗は1度だけだった。7月5日には史上6人目、外国人初の通算200セーブを達成し、15年からの3年連続40セーブも05~07年岩瀬に並ぶタイ記録だ。日本シリーズでは1勝2セーブを挙げて、外国人投手としては64年スタンカ(南海)以来2人目のMVP。公式戦のMVPも有力で、公式戦MVP、シリーズMVP、正力賞の「3冠」ならば、92年石井丈(西武)97年古田(ヤクルト)00年松井(巨人)に次いで4人目となる。