フロントからコーチへ転身したソフトバンク吉本亮3軍打撃コーチ(37)が、「しくじり先生」になる。10日、ヤフオクドームで新任首脳陣の会見が行われ、吉本コーチは「誰よりも失敗してきた。失敗した数では負けない。若い人の失敗する確率は減らせるんじゃないか」と自らの苦い経験を惜しみなく伝えることを誓った。98年新垣の外れ1位として九州学院から当時のダイエーに入団。松坂世代のトップクラス野手として、高校通算66本塁打の長打力を期待され続けたが、ホークス時代は0本塁打。その後、合同トライアウトを受けヤクルトへ移籍。11年限りで引退した。

 12年からチーム運営部に在籍しファームで仕事をしてきた。時には厳しく選手に注意するなど、教育係的存在でもある。「ユニホームを着ると、今まで以上に責任も出てくる」。今後はコーチとして、自分の恥ずかしい部分も隠さず、真正面から若手を指導していく。