阪神中谷将大外野手(24)がクラッチヒッターを目標に掲げた。3日、東京都内のホテルで球団ファンクラブのイベントに参加。7年目の今季初めて規定打席に到達し、生え抜き選手では06年浜中以来の20本塁打をマークしたが「ホームラン数を言われますけど、ここというところで打点を挙げたい」。勝負どころで打点をマークする打者を理想とした。

 今季は、チャンスで凡退するケースが目立った。得点圏打率は2割3分8厘。チームの規定打席到達者5人の中でワースト。「(チャンスで)打ちたい、打ちたいと考えて、ボール球を振ってしまっていた。(秋季)キャンプでもやったんですが、内野ゴロでも1点入る。ここというところで打点を挙げたい」。状況に応じたチーム打撃を、引き続き突き詰めていく。

 「いっぱい稼ぎます」と目標とする打点数を明言しなかったが、ひとまず今季の61打点を上回る数字を目指す。持ち前の長打力に勝負強さが備われば、定位置確保も見えてくる。24歳の若武者は「1発屋」で終わらせない。【山川智之】