今オフ、巨人を戦力外となった高橋洸外野手(24)が、30日夜TBS系テレビで放送された年末恒例番組「プロ野球戦力外通告~クビを宣告された男たち」で特集された。

 高橋は、日本文理を経て11年ドラフト5位で巨人入団。1軍出場に恵まれず、14年から育成選手でプレーした。今季は2軍出場がなく、3軍で77試合に出場し打率2割1厘、0本塁打、30打点。走塁のスペシャリストとしてチーム2位の31盗塁をマークしたが、オフに戦力外通告を受け、現役続行の道を探した。

 11月15日の12球団合同トライアウト(マツダスタジアム)では4打数1安打。NPB球団からのオファーはなかったが、「走力、脚力には自信がある」というセールスポイントが、視察した社会人野球の深谷組(本社さいたま市)関係者の目に留まった。来年1月1日付で正社員として入社し、都市対抗や日本選手権出場を目指す。

 番組では「家族を養わなくちゃいけないんだけど、トライアウトまでは俺のわがままで野球を続けさせてほしい」と妻に語り、妻と生後8カ月の長男を伴いトライアウトに挑む様子や、「1回NPBに入っちゃったから。一番好きなことが仕事になっちゃったから」と第2の人生になかなか踏み込めず苦悩し、最後は決断する様子が放送された。