広島ドラフト1位の広陵・中村奨成捕手(18)が、プロ1年目への決意を明かした。昨夏の甲子園では1大会個人最多の6本塁打。トリプルスリーなど、あえて大きな目標を掲げる理由などをハツラツと語った。

 -1年目の幕開け

 中村 試合に出ることを目標に開幕1軍を目指します。

 -高卒新人捕手の開幕1軍は異例だ

 中村 ネガティブな発言が嫌い。たとえかなわなくても、次の目標を立てて向かっていけばいい。まずは開幕1軍が一番近い目標。

 -新人王やトリプルスリーなど目標は大きい

 中村 周りからすると「なんでそんな大きな目標を口にしてんの?」と思うかもしれないし、そう言われる。でも僕はできるようなことしか口にしていない。口にすることでかなうものだと思うし、目標がないとやりがいもない。

 -地元広島に入団

 中村 ドラフトのときに縁を感じた。2球団に指名していただいても、カープが引いてくれると思っていた。ドラフト前から何球団きても、カープが引くだろうと。広島で生まれ育って、素晴らしい街だと感じています。その象徴でもあるカープでプレーできることは言葉にできないほどの喜びです。

 -地元の広島自慢は

 中村 食べ物がおいしい。特産物がたくさん。カキとか…。でも僕、カキ食べられないんですけどね。中学のときにあたっちゃって。それから食べられなくなって。推すだけ推して食べられなくてすみません(笑い)。

 -甲子園で6本塁打

 中村 打撃では甲子園だけ飛び抜けた成績を残すことができましたが、守備では安定したものがあると自分では思っていた。守備にはスランプがない。持ち味だと思っています。

 -捕手へのこだわり

 中村 強くあります。ほかの捕手に負けたくない。正捕手を渡したくない。

 -広島ファンに

 中村 みなさんに夢や感動を与えられる、息の長い選手になっていきたいと思います。【聞き手=前原淳】

 ◆中村奨成(なかむら・しょうせい)1999年(平11)6月6日生まれ、広島県出身。大野東小1年で野球を始め、軟式の大野シニアで県大会8強。広陵では1年春からベンチ入りし、準優勝した昨夏の甲子園では28打数19安打(打率6割7分9厘)。6本塁打、17打点、43塁打、猛打賞5度は大会新記録で、19安打、6二塁打は大会タイ記録。高校日本代表として昨年9月のU18W杯(カナダ)に出場した。高校通算45本塁打。50メートル走6秒0。遠投120メートル。181センチ、76キロ。右投げ右打ち。家族は母と妹。