“清宮世代”が東京オリンピック(五輪)のレジェンドになる。日本ハムのドラフト1位清宮幸太郎内野手(18=早実)が11日、東京都内で行われた「NPB新人選手研修会」に出席。U18日本代表でチームメートだった他球団の選手たちとの再会を喜び、互いに健闘を誓い合った。午前中には野球殿堂博物館を見学して「いずれは自分も、ここに名前を連ねられたら」と、球界の歴史に残る活躍を期した。

 日米野球で来日したベーブ・ルースのサインボールに、イチローの大リーグ通算3000安打達成時のユニホーム…。球界のお宝が展示された野球殿堂博物館で、清宮が足を止めたのは、早実の大先輩で、通算868本塁打を放ったソフトバンク王球団会長のホームランボールが並ぶブースだった。世界記録を塗り替えた756号のボールや、800号を放ったバットに見入り「中学生の時にも来たことがあるのですが、あらためて王さんはすごいなとびっくりした」と、年度別成績に目を丸くした。

 来月25日まで企画展示中の「野球報道写真展2017」では、高校通算111本塁打目を放った自身のパネル写真にサイン。「いずれは自分も、ここに名前を連ねられたら」と、殿堂入りに思いをはせた。

 午後からの講義ではアンチドーピングや税金、薬物防止など、プロ野球選手として注意すべき事項を学んだ。朝から夕方まで7時間以上の長丁場だったが、久々にU18日本代表のチームメートと再会し、休憩中はリラックスムード。ロッテのドラフト1位安田やソフトバンク5位田浦らとじゃれ合い「楽しかったです。うまくいくかは分からないけど、みんなで東京五輪に出られたらいいですね。中心選手として活躍できるプレーヤーになれるよう頑張ります」と、2020年の一大イベントで大暴れする“清宮世代”を思い描いた。

 今日12日からは、新人合同自主トレ第2クールが始まる。つかの間の休息もイベントで大忙しの1日だったが「ケガだけは怖いので、注意しながら状態を上げていきたい」と、気持ちを新たにした。【中島宙恵】