ロッテ・ドラフト2位の藤岡裕大内野手(24=トヨタ自動車)が、“最速150キロ”の強肩で開幕スタメンとゴールデングラブ賞を狙う。13日、さいたま市のロッテ浦和球場で新人合同自主トレを行い、ロングティーで6発の柵越えを放った。今季のロッテは鈴木が三塁、中村が二塁にコンバートされ正遊撃手は不在。即戦力の藤岡裕が、平沢らと争う遊撃で開幕スタメンをつかめば、ロッテの新人遊撃手では97年の小坂誠(現2軍内野守備走塁コーチ)以来21年ぶりになる。井口監督は横一線の競争を強調しており「しっかりと競争に食い込んで、スタメンで出られるように結果を出したい」と意気込んだ。

 亜大時代は東都大学リーグで井口監督(青学大)を1本上回る通算104安打をマーク。岡山理大付で投手を務めた強肩が魅力で、社会人1年目にはアップシューズで入ったブルペンで自己最速の150キロをたたき出した。パの遊撃手はトヨタ自動車で1年先輩の西武源田、昨季ゴールデングラブ賞のソフトバンク今宮ら名手がそろう。「(今宮は)守備範囲の広さ、うまさはすごい。肩は勝負できると思います。いつかはゴールデングラブ賞を取れる選手になりたい」と目標に掲げた。【前田祐輔】