阪神金本知憲監督(49)がプレーヤー表彰で野球殿堂入りしたことが15日、野球殿堂博物館から発表された。都内の同博物館で行われた「野球殿堂入り通知式」に出席。「驚きと喜びが交錯していまして、恐縮する思いの方が強い。本当に、僕であっていいのかなと、純粋に。自分より、プロ野球界に貢献された方とか、成績を残された方とか、たくさんいらっしゃると思う」と話した。

 現役時代は広島と阪神で実働21年、プレーした。世界記録の1492試合連続フルイニング出場も樹立するなど「鉄人」と称されるなど、通算476本塁打を放った。「連続フルイニングの世界記録を目指して、その記録を作ろうとして、やってきたわけではなく、毎日試合に出ないといけない。数字を残さなくてはいけない。休んではいけない。その思いの連続の結果が、たまたま、ああいう記録になっただけ」と話した。

 02年オフに広島からFA宣言して、阪神に新加入。情熱的にオファーを出したのが、当時の阪神監督で4日に急逝した楽天球団副会長の星野仙一氏(享年70)だった。昨年同時期に星野氏が野球殿堂入りしたばかり。金本監督は「去年、星野さんが選ばれて、本当に入れ替わるように、自分が選ばれまして『選ばれました』という報告をしたかったですね。残念です」と悼んだ。今年は監督就任3年目。「結果も欲しいですし、内容も欲しいですし、両方を追い求めて、就任当初の志を強く持ったまま、ブレずに、強いチームを作って優勝したいと思います」と心新たに誓った。