球界の功労者をたたえる野球殿堂入りが15日、都内の野球殿堂博物館で発表され、巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏が、43歳7カ月の史上最年少で選出された。また、巨人、侍ジャパンなどで監督を務めた原辰徳氏(59)と阪神金本知憲監督(49)が、殿堂入り通知式に出席した。

 ◆競技者表彰の選考経過 プレーヤー部門で松井氏、金本氏が資格1年目で殿堂入りした。いわゆる「一発当選」はスタルヒン氏、王貞治氏、野茂英雄氏、工藤公康氏についで5度目で、複数当選は史上初だ。松井氏は野茂氏の45歳4カ月を抜いて、史上最年少の43歳7カ月で選出。有効投票数368のうち336票を獲得し、得票率およそ91%と圧倒的な支持を受けた。

 エキスパート部門で殿堂入りを果たした原氏は、同部門の候補に入って2年目で当選。プレーヤー部門では、資格最終年度にわずか6票足りずに当選を逃していた。プレーヤー部門の次点は立浪和義氏で当選まで34票足りなかった。年々、確実に票を伸ばしており、来年度に当選なるか。エキスパート部門では権藤博氏が80票を集め、殿堂入りに最も近いところにいる。