ハマの浜ちゃんが、2年目のジンクスをぶっ飛ばす! DeNA浜口遥大投手(22)が20日、横浜市内で行われたトークショーに砂田毅樹投手(22)と参加した。このオフは1人で自主トレを行い、キックボクシングトレを導入。1年目に新人左腕では球団史上59年ぶり3人目の2桁勝利を挙げたが、難敵巨人には敵地で3戦3敗。さらに坂本勇には被打率5割。植え付けられた苦手意識をキックボクシング仕込みの闘争心でKOし、シーズン5完封を目標に掲げた。

 2年目に挑む闘争心は、すでに燃えたぎっていた。浜口は、トークショーで今季目標に「5完封」を掲げた。「去年1度もなかった。勝ちのマウンドを降りられるようにしたい」とファンに約束。新人左腕では59年ぶりの2桁勝利で10勝を達成したが、8回が最長だった。勝ち数は増やせたが、目標の1つだった規定投球回数には未達(123回2/3)。イニングを長く投げるため、取り入れたのは異色トレだった。

 昨年12月中旬、チームのトレーナーに相談。「ボクササイズのような、心拍数を上げて、体幹を鍛えられる練習に興味があった」と、人脈を駆使して、たどり着いた先が、キックボクシングだった。ムエタイ世界王者のT-98(タクヤ)と、総合格闘家の所英男と練習。ミットはミットでも、キックミットに強烈なキックを打ち込んだ。「同じアスリートとして、自分との闘いをしている格闘家の人たちと話して、また違う考え方を学ぶことができた」と刺激を受けた。

 このオフは横須賀市にある2軍練習場で1人孤独トレを行う。自分と向き合いながら、格闘技仕込みの体幹トレは続けているという。「今は重いものを持つ、ウエート系をやっている。すごくきついんだけど、どうせやるなら楽しくやりたい。充実してやれている」と日々成長を実感している。

 2年目のジンクス打開のためには、内弁慶を卒業する。昨季は本拠地で8戦5勝無敗。一方で東京ドームでは、3戦3敗防御率7点台と大苦戦した。特に坂本勇には被打率5割。「坂本さんには苦手意識がある。だから負けないように成長しないと。体力、技術も必要だけど、一番は信頼を得たい。取り組む姿勢を見せて、結果も残したい」。難敵・巨人をKOし、揺るぎない信頼を勝ち取る2年目にする。【栗田成芳】