ヤクルト石川が8球種目となる「ナックル」習得に着手した。浦添キャンプのブルペンで110球を投げた後、捕手後方で見ていた元楽天監督の田尾安志氏(64)と話し込んだ。1月に球団公式ファンクラブの名誉会員でもある歌手さだまさしから、好打者だった田尾氏が現役時代にメジャー通算318勝のナックルボーラー、フィル・ニークロ氏から投げ方を伝授された“隠れナックル使い”と聞き、助言を依頼していた。握りなどのポイントを入念に確認。「投げられたら選手寿命が長くなるかもしれない」と本気だ。

 スライダー、カットボール、シュート、カーブ、急速差のあるシンカー2種類に100キロを切る新球を加えられれば、さらに緩急差をつけられる。昨季は4勝14敗と屈辱の1年に終わったが「いろんなことに挑戦しないと。続けていきます。幅を広げたい」と向上心は尽きない。石川は、まだまだ進化できる。【浜本卓也】