日本ハムの米アリゾナキャンプでの最後の実戦で、1番打者を務めたのは高卒3年目の平沼翔太内野手(20)だ。「1番三塁」で韓国・LG戦(スコッツデール)にフル出場。1点を追う3回1死三塁の場面では同点中前適時打を放った。

 午前中は雨が降っていた。アップ前に平沼は「今日は試合が出来ますかね」と点を見上げていた。アスファルトが、しっかり濡れるほどの雨も「これなら試合は出来ますよね」と、練習試合の実現を熱望。アピールしたい思いが、結果としても結実した。

 敦賀気比時代は15年センバツで優勝投手となった。プロ入り後に打撃センスを買われて遊撃手へ転向。昨季までは2軍で実力を磨き、今季は初めて1軍キャンプ参加を勝ち取った。「しっかりアピールしたい」と意気込んでいた成長株が一回り大きくなって、16日に帰国する。【日本ハム担当 木下大輔】