元中日で韓国代表監督の宣銅烈氏(55)が3日、ナゴヤドームを訪れた。故・星野仙一氏(享年70)の追悼と、夜の日本-オーストラリア戦を視察するためで、球場外の献花台に花を供えた。

 韓国の伝説的投手として来日したが、1年目の96年は防御率5・50と苦しんだ。だが、翌年は38セーブでタイトル獲得。在籍4年間すべて、星野監督の下でプレーした。

 「1年目はつらかったけど、その後の成功に導いてくれた監督だった。『あなたは背中に韓国を背負っているが、それを捨てて自分のために投げなさい』と言ってもらった。1月に訃報を聞いて非常にショックを受けた。年に1~2回会っていたけど、今回は本物ではなくて献花台でお会いしたのが残念です」と神妙に話した。

 また、中日のドラフト1位、鈴木博志投手(20=ヤマハ)がこの日ナゴヤドームで投げる姿はテレビで見た。投げ方や雰囲気が似ているとチーム内で言われており、くしくもこの日は星野氏も宣氏もつけた中日のエース番号「20」を背負っていた。

 「(似ていると)少し聞いていたよ。いい投げ方をしているし、ボールもバランスもいい。成長できる投手だと思う。キタイガデキル、センシュデス!」と日本語も交えて太鼓判を押した。