日本ハムは13日、ドラフト1位清宮幸太郎内野手(18=早実)が、腹腔内の一部に炎症が見られる限局性腹膜炎のため、都内の病院に入院したと発表した。

 限局性腹膜炎とは? 徳洲会グループ(一般社団法人徳洲会、東京・千代田区)のホームページには「おなかの内側の壁は腹膜という膜に覆われています。腹膜にはさまざまな役割があります。例えばおなかの中にばい菌が入ったりすると腹水という液を産生しますが、その腹水には白血球などが含まれており、ばい菌に対する防御作用を示します。その腹膜に何らかの原因で炎症が起こった場合を腹膜炎と呼び、原因によっては緊急手術の対象となる場合があります。範囲による分類では、炎症が限局していれば限局性腹膜炎といい、腹部全体に広がると汎発性腹膜炎といい、一般的には後者の方が重篤です。また発症時期による分類では急性腹膜炎と慢性腹膜炎に分類されます」とある。

 日本救急医学会(東京・文京区)のホームページは、「腹腔内臓器の炎症が腹膜に及んだ状態を腹膜炎といい、炎症の広がりにより汎発性と限局性に分けられる。病理学的には腹腔内の一部に炎症が限局し、そこに膿瘍(のうよう)を生ずる病変を限局性腹膜炎という」と説明している。さらに「身体所見は炎症の存在する部位に限られる。保存的治療に反応する場合が多いので、抗菌薬による治療を優先するが、経過によってはドレナージを必要とする」としている。ドレナージとは、体内に貯留した消化液、膿、血液や浸出液などを体外に排出することをいう。