巨人山口俊が3連敗中のチームと負担過多の救援陣を救う。ヤクルトとの前カードでは先発した菅野、田口、野上がいずれも6回以内で降板し、5試合連続で初回に失点。昨季の先発平均投球回数がリーグ1位の6・1回だった先発陣が、今季は9試合を終えリーグワーストの5・2回と苦闘中。今日10日のDeNA戦へ向け「ピンチを再三つくれば待機する中継ぎ陣も肩を消耗する。負担を減らせるようにピリッとした投球をしたい」と力を込めた。

 16年に菅野と並びリーグトップタイの5完投を記録した完投能力を評価され、今季は休養日明けの火曜の先発を任されている。スタミナを消耗しない脱力投法を極めるため、登板前日の9日もブルペンで10球程度投げ、フォームを確認。“ミスター完投”斎藤投手総合コーチは「先発ローテの6人はもう1度気を引き締めてほしい」とハッパを掛けた。古巣へ挑む山口俊は「連敗を止めたい。1人1人を全力で抑えていく」と気合十分。心配は杞憂(きゆう)に終わらせる。【桑原幹久】