大物ルーキーが、ようやく公式戦デビューだ。「限局性腹膜炎」で出遅れていた日本ハムのドラフト1位清宮幸太郎内野手(18)が10日、イースタン・リーグ西武戦(メットライフドーム)に「5番・指名打者」で先発出場。2回1死走者なしで迎えたプロ初打席で、カウント2―2から西武の3年目右腕、南川の5球目、フォークボールに空振り三振した。

<清宮復帰の道のり>

 ◆3月12日 数日前から腹部の異常を訴え、広島での休養日だったこの日の夜に緊急帰京し、都内の病院に入院。前日11日のDeNAとのオープン戦(鎌ケ谷)は、4打席4打数4三振と精彩を欠いていた。

 ◆13日 病院で精密検査を受け、腹膜の一部に炎症が見られる「限局性腹膜炎」と診断される。

 ◆14日 12日から食事を摂れない状態が続き入院先で点滴治療などを受ける。

 ◆15日 退院予定を変更。球団が当面は治療に専念することを発表。点滴治療などを継続する。

 ◆16日 都内で行われた早実の卒業式に出席。

 ◆20日 食事の摂取と、病院内のウエートトレーニング施設で軽い運動を再開。体重は5キロ減。球団は、早ければ週末に退院見込みと発表。

 ◆23日 通常の食事再開。入院中は固形物摂取を控えていたが20日からおかゆなどを食べ始めていた。

 ◆24日 退院し2軍施設のある千葉・鎌ケ谷の勇翔寮に戻る。翌25日に開幕2軍スタートが確定。

 ◆4月6日 イースタン・リーグ巨人戦(ジャイアンツ)でベンチ入りも試合出場はなし。翌7日同カードも出番なし。