巨人田口麗斗投手が、6回6安打3失点と粘りを見せるも、今季初黒星を喫した。

 1発に泣いた。0-0の3回、1死走者なしから広島の先発投手の9番ジョンソンに中前打を打たれると、1番田中にも中前打でつながれた。2死となり3番丸。カウント2-1から内角やや高めの138キロ直球を完璧に捉えられた。打球は右翼席上段へ突き刺さり、先制3ランとなった。今季3戦未勝利の左腕は「投手をヒットで出してしまったことが良くない流れを作った原因。3ボールにしたくないという思いもあり、(ストライク)ゾーンに乗せてしまった。もっと厳しくいけたらよかった」と被弾を反省した。

 ただ、収穫もあった。4回以降は毎回走者を背負いながら、直球、カーブ、スライダーを組み合わせ、要所を締め無失点。「これ以上点を与えたら悪いムードを作ってしまうので、何とか抑えたいという気持ちで投げた。いい球も増えてきている」と本来の球質へ近づいたという手応えを得た。斎藤投手総合コーチも「少しずつ直球も良くなってきているね」と評価した。