ロッテ井口資仁監督(43)が、福浦和也内野手(42)の通算2000安打の本拠地達成を後押しする方針を明かした。「できれば長くやってるマリンで打たせてあげたい。ファンも見たいでしょうし。調整するのは僕ですから」と、ZOZOマリンで節目に到達するようサポートする意向を示した。

 千葉・習志野市出身の福浦は、習志野高から入団してロッテ一筋25年。地元ファンから絶大な人気を誇る。今季はここまで5カード13試合を終え、全試合に出場して既に8安打をマークした。カウントダウンは残り「30」。指揮官は「順調にいくと5月の終わりか、もっと早いかもしれない」と予想。仮に交流戦期間なら、6月1日からの広島3連戦と12日からのDeNA、巨人6連戦がホームゲームとなる。

 経験ゆえの思いやりだ。自身も13年7月に、楽天田中(現ヤンキース)から日米通算2000安打目のソロ本塁打を打った。祝砲の地は敵地・仙台で家族も呼んでいなかった。「僕はKスタ(楽天生命パーク)でしたからね。地元で打たせてあげたい」。千葉で生まれ育った福浦なら、なおさらマリンが似合う。

 あとはケガなどで長期離脱しないことが最重要。「これでファーストを守ったら体にガタがくると思うんで。DHで打席を(多く与えたい)とは考えてます」。バットに専念できるよう、今後も指名打者での起用を予定している。実感は「まだまだ」と話す福浦に、できる助けは惜しまない。【鎌田良美】