プロ野球球団の運営に意欲を示したスタートトゥデイ(千葉市美浜区)の前沢友作社長は75年、千葉・鎌ケ谷市生まれ。東京・早稲田実業を卒業後に渡米し、帰国後の1995年(平7)に音楽CDの通販ビジネスを始めた。

 98年に有限会社スタート・トゥデイを設立し、00年に組織変更しスタートトゥデイに社名を変更。07年に東証マザーズに上場、12年に東証一部に上場した。中学3年のころに始めたバンドではメジャーデビューを果たし、活動休止するまでは経営者とミュージシャンの二足のわらじを履いていた。

 スタートトゥデイは10年に「地元幕張の活性化をサポートしたい」と、ロッテの本拠地の千葉マリンスタジアムの命名権取得に応募したが、取得できなかった。11年には前沢社長が個人として施設改修などを目的とした「千葉マリンスタジアム基金」に1億円を寄付している。

 スタートトゥデイは16年に同年12月1日から10年間の命名権を年間3億1000万円で取得し、千葉マリンスタジアムの名称を「ZOZO(ゾゾ)マリンスタジアム」と変更した。

 スタートトゥデイが運営する「ZOZOTOWN」(ゾゾタウン)の「ZOZO」は想像の「像」と創造の「造」の文字(ZO)をつなげた造語。「ZOZOTOWN」は想像と創造が行き交う街(タウン)を意味している。