第100回全国高校野球選手権大会で史上初となる2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭(北大阪)が、今秋ドラフト1位候補の根尾昂内野手、藤原恭大外野手(ともに3年)のアベック弾で沖学園(南福岡)を振り切った。「二刀流」根尾は夏の甲子園初登板となったマウンドで初の1試合2本塁打も食らったが、打ってはバックスクリーンに弾丸ライナーで飛び込む甲子園初アーチ。大観衆で埋まった聖地を魅了した。

 複数の球団スカウトが大阪桐蔭の2回戦を視察した。通常は全校出そろった第8日で視察を終えるケースがほとんどだが、大阪桐蔭には“おかわり”を実施。DeNA高田GMら球団編成トップの姿も見られた。ロッテ永野チーフスカウトは「根尾は左へ打つことを意識できるようになった。藤原はここ一番の集中力がすごい」と評価した。

 ヤクルト伊東編成部部長 (根尾は)投手としての能力もある。(打者としては)ボール球は気持ちを抑えて(ストライクでは)芯でとらえる力がある。

 楽天長島スカウト部長 根尾くんも藤原くんも素晴らしい。この2人と(報徳学園の)小園くんは1位じゃないと取れない。

 中日中田スカウトディレクター バックアップに入るとか、野球選手として当たり前のことができるのが抜群にいい。

 DeNA吉田孝司スカウト部長兼GM補佐 投手としても野手としてもセンスの塊のような選手。

 広島鞘師スカウト 中堅ですからね。すごい飛距離だった。

 巨人渡辺スカウト ポテンシャルが高く、センスの塊。