侍ジャパンがMLBオールスターを踏み台に、20年東京オリンピック(五輪)金メダルを目指す。今年11月に開催される日米野球の記者会見が20日、都内のホテルで行われ、MLBアジア太平洋地区担当副社長ジム・スモール氏らとともに斉藤惇コミッショナーが会見に出席。「すべての試合で完全に勝利してほしい」と侍ジャパンに“全勝優勝”を厳命した。

 コーチ陣とともに巨人菅野、DeNA山崎、筒香、広島菊池、西武秋山、ソフトバンク柳田の参加が先行発表された。主力6人を発表した日本側はマッティングリー監督(マーリンズ)が指揮を執るとだけ明かしたMLB側より、大会への強い意気込みを示した。

 会見前には侍ジャパントップチームスタッフ会議も行われた。侍ジャパン山中正竹強化本部長は今年3月のオーストラリア戦と今大会を比較し「(五輪へ向け)試してみるというニュアンスは薄くなってくる。選手を確認していくということ。稲葉監督もいろんな収穫を得て20年につなげたいと考えていると思う」と指揮官の気持ちを代弁した。【千葉修宏】

 ◆日米野球に出場する侍ジャパン監督・コーチ陣 ▽監督=稲葉篤紀(46)▽外野守備・走塁コーチ=清水雅治(54)▽バッテリー・コーチ=村田善則(44)▽内野守備・走塁コーチ=井端弘和(43)▽ヘッドコーチ=金子誠(42)▽投手コーチ=建山義紀(42)