ドラフト候補で法大の「きんに君」こと中山翔太内野手(4年=履正社)が、自身初の1試合2本塁打を放ち、開幕戦を制した。初先発初完投のルーキー三浦銀二投手(1年=福岡大大濠)をもり立て、早大を5-1で退けた。

宣言通りの2発だった。初回。法大・中山が、同じくドラフト候補の早大・小島が投じた直球を左手ですくい上げた。左翼席への先制2ランに「この夏は、左手の使い方を結構練習してきたんで」。9回も左手をうまく残し左翼席へ10号ソロを運んだ。

ベンチプレス140キロを誇る「きんに君」の夏のテーマは「力まない」だった。右手で押し込まず、左手で打つことを意識して練習し「今は上半身と連動して打てている」。開幕前の懇親会で「この夏に身につけた技を見せます!」と言った通りの2発をお見舞いした。4番の活躍で開幕戦3連敗中だったチームと、初先発の三浦を救った。「チームは優勝。個人は3冠王が目標です」。有言実行のラストシーズンにする。