日本ハムは5日、大嶋匠捕手(28)に来季の契約を結ばないことを通達した。

2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷の球団施設で取材に応じた大嶋は「(球団から)7年間、お疲れさまと言っていただきましたし、逆にソフトボールからプロ野球に来て7年もお世話になった。僕の方からも感謝の気持ちを言わせていただきました。僕としては昨年で戦力外かなと思っていたんですけど、今年1年またやらせていただいて最後までやり切ろうと思って今年取り組んできたので、本当にすっきりしています。トライアウトは受けないです。もうドラフトで指名していただいた時にトライアウトは受けないと、ルールとして自分の中で決めたので。ファイターズでやり切ろうと決めて、このチームに入ったので、もう満足です」と話し、現役を引退することも表明した。

大嶋は早大ソフトボール部出身という異例の経歴ながら、強打を買われて11年ドラフト7位で入団。野球経験は小学生までながら、ソフトボール時代と同じ捕手としてプロの世界に進み、「ソフトボーイ」と呼ばれて注目を集めた。

3年目の14年に1軍初昇格初出場。5年目の16年5月31日ヤクルト戦(札幌ドーム)ではプロ初安打を記録した。今季は2年ぶりに1軍昇格も2試合出場にとどまった。通算成績は15試合出場で18打数3安打1打点、打率1割6分7厘。「悔いは全くないです」と、笑顔で7年間の現役生活を振り返った。