阪神金本監督は顔をゆがめた。今季の甲子園最終戦を制した後のセレモニーで「私の力足らずのため、こういう結果に終わってしまい、心より謝罪とおわびを申し上げたいと思います」とあいさつ。17年ぶり最下位の責任を背負い込む60秒スピーチだった。一塁側ベンチ裏でも「申し訳ない。本当に申し訳ない。ファンをガッカリさせてしまって」と謝罪を続けた。

甲子園では21勝39敗2分けと過去最多の負け数を喫した。苦戦の要因は打力。今季のチーム本塁打85本はリーグ最低だった。「今年の他球団は甲子園でもボコボコ、本塁打を打てたからね。そこら辺の差もあった」と振り返った。

11月の日米野球に出場する侍ジャパンメンバーはセ・リーグ唯一の0人と若手強化の難しさにも直面した。「選手を1人育てるのが、これだけ大変なものかと。投手にしても潜在能力があるだけに伸びてこない、伸び悩んでいるのは我々の責任」。来季は3年契約2年目。金本阪神がいばらの道に入った。