今秋ドラフト1位候補の立命大・辰己涼介外野手(4年=社)が内野安打を含む2安打を放ち、リーグ戦最終戦を終えた。これでリーグ通算122安打とし、リーグ歴代1位の田口壮氏(関学大)の123本にはあと1本及ばなかったものの、歴代単独2位と堂々の数字。打率3割7分5厘で自身初となる首位打者のタイトルも獲得した。試合後は「4年間楽しかったですけど、本当にここ3試合楽しかった。楽しくていい思い出が出来ました」と笑顔で振り返った。

2回の第2打席で左中間へ二塁打を放つと、8回の第5打席で内野安打。122安打で迎えた9回、6番大本拓海捕手(3年=掛川西)からナインは必死につなぎ、2死一塁で1番辰己まで回した。辰己も「こういう星のもとに生まれてるんやろなと思いました(笑い)」と冗談まじりに振り返るほど、盛り上がった最終打席。初球の変化球を打ちにいったが二ゴロとなった。「最後ホームランを打ったらかっこいいなと思ったんですけど、そこまでバッティング技術がありませんでした」とリーグ通算122安打で4年間を終えた。

辰己は20日の1回戦で2安打を放ち、通算117安打でリーグ歴代単独3位に。21日の2回戦では3安打を放ち通算120安打で歴代2位としていた。3日後に迫ったドラフト会議へ「もう出し切ったんで。これ以上出ない、というところからまた出したんで。期待を込めて祈っていたいなと思います」と大学野球生活に満足した様子で話した。