前橋育英が山梨学院に1-9、7回コールドで敗れ、2年ぶりのセンバツ出場の道が閉ざされた。

先発のエース・梶塚彪雅投手(2年)が初回から山梨学院打線につかまり大乱調。4回裏、1死三塁、2点本塁打を被弾し、9安打7失点で阿部優太投手(2年)にマウンドを譲り左翼の守備に回った。

「力負けです。(本塁打は)捕手は外に構えていたけど、コントロールミスで真ん中に入って打たれてしまった。悔しいです」と試合後は涙をこぼしながら話した。

1回戦の作新学院戦で痛烈なライナーが下腹部付近を直撃。前日は痛みが残ったために練習をせず、休養にあてた。痛みは消え試合に支障はなかったものの、調整不足が響き本来の調子ではなかった。制球が定まらず変化球を多投するも、ことごとく痛打された。

「逃げずにもっとインコースを攻めればよかった。甲子園まであと1歩というところで、自分が打たれて負けてしまった。情けない、の一言。真っすぐが通用しないのが分かった。この冬の課題です」と、肩を落とした。

荒井直樹監督(54)は「梶塚は本調子じゃない中で、よく投げてくれた。向こうの打力が上だったかな、と。まだこれが終わりではない。引き続き、成長するために毎日を大事にしていきたい」と、傷ついたエースを、思いやった。