ヤクルトを退団した成瀬善久投手(33)が7日、13日の12球団合同トライアウト(タマホームスタジアム筑後)受験を決断したことを明かした。通算100勝まで残り4勝とする左腕は「野球が好きだから、続けられるチャンスが少しでもあるなら、それを逃したくなかった。今の自分を残すところなくぶつけたい」と強い決意を口にした。

成瀬はロッテ時代に投手陣の柱として活躍し、FA権を行使して15年に3年契約の総額6億円(金額は推定)でヤクルトに移籍。移籍後は計6勝11敗で今季は1軍登板はなかった。それでも先月に来季の契約を結ばないと通達された直後には「去年の状態のパフォーマンスなら諦めているかなと思うところもありますが今年になって上がってきている。投げられているのに辞めるのは」と現役続行への意欲を示し、精力的にトレーニングを積んでいた。