環太平洋大(中国・四国3連盟)が立正大(東都)に逆転負けし、惜しくも初優勝を逃した。

4年連続の出場で、8強、8強、4強と階段を着実にのぼり、今回が初の決勝だった。前広島監督野村謙二郎氏の弟でもある野村昭彦監督(50)は「まだ足りないということだと思います」。頂点は目の前まで見えていた。

1-1の6回に失策から先頭打者が出塁し、集中打で3点を勝ち越し。7回の1死一、三塁のピンチも併殺に打ち取り4-2でしのいだ。流れが来るように思われたが、8回1死三塁から西山雅貴投手(3年=岡山理大付)が、楽天ドラフト7位の小郷裕哉外野手(4年=関西)に中前適時打を浴び、続くDeNAドラフト2位の伊藤裕季也内野手(4年=日大三)に逆転の2ランを浴びた。

試合後、西山は放心状態で涙を流した。「真っすぐがど真ん中に入った。本当は外に投げるつもりでしたけど、準備不足でした」。来年のドラフト候補にも挙げられる注目の右腕。悔しさを成長につなげる。