阪神は3日、大阪市の「ザ・リッツ・カールトン大阪」で新人7選手の入団会見を行った。

ドラフト3位のホンダ・木浪聖也内野手(24)の背番号は「0」に決まった。阪神での0番復活はDeNAにFA移籍した大和以来2年ぶりだが、ルーキーでは球団史上初めて。ホンダ時代と同じ番号で「0をつけて、野球人生がいい方向に大きく変わった。この番号をもらえて、本当に感謝しています」と0からの出発を喜んだ。

新人入団会見で対戦したい投手を問われると、「中日の松坂大輔投手です」と答えた。「実は、同じ病院で生まれたと聞いて…。何かの縁を感じています」。木浪は青森県東津軽郡外ケ浜町(旧蟹田町)生まれ。松坂も実は同町生まれで、その後神奈川へ移った。木浪は24年前に産声を上げたが、その14年前には松坂が…。旧蟹田町出身のプロ野球選手自体が少ないが、まさか虎の新人と平成の怪物に同じルーツがあるなんて。

「(松坂さんは)WBCとか、日本を代表して投げていた時が一番印象強い。憧れの人だったので同じ舞台に立てるのは夢のような感じ。もし戦ったら思い切っていきたい」。対戦が実現すれば、“蟹田の先輩”を打ち砕く意気込みだ。

阪神には糸原や北條ら、年の近い内野手がたくさんいるが、負けるつもりはない。「しっかりアピールして、存在感を出していきたい。レギュラーになることだけを考えて一生懸命やりたい」。最下位に沈んだチームを浮上させるべく、1年目から大暴れする。【真柴健】