ヤクルトの秋吉亮投手(29)谷内亮太内野手(27)と、日本ハムの高梨裕稔投手(27)太田賢吾内野手(21)との2対2のトレードが行われることが10日、分かった。近日中に発表される。

17年WBCで侍ジャパンの秋吉は、中継ぎとして今季35試合に登板し2勝2敗だった。1年目から3年連続で60試合以上に登板しており、15年には優勝に貢献。昨年の右肩のケガからの完全復活を目指しており、この日行われた契約更改では「鍛え直して、ケガをしない体作りをしていく」と話していた。

日本ハムは変則投手が皆無で、手薄な中継ぎ陣に厚みを持たせるためにサイドスロー右腕に白羽の矢を立てたようだ。谷内は今季は36試合の出場にとどまり、打率2割2分2厘だったが、すべての内野を守れるユーティリティープレーヤーとして評価が高い。

一方、先発投手が補強ポイントとなっているヤクルトは、高梨の加入が大きなプラスとなる。16年の新人王で、今季は18試合に先発し5勝7敗、防御率4・50。先発の柱としての期待がかかる。太田は日本ハムでもトップレベルの遊撃の守備がウリ。若手有望株の多いヤクルト内野陣に好影響を及ぼしそうだ。

 

◆秋吉亮(あきよし・りょう)1989年(平元)3月21日、東京都生まれ。足立新田-中央学院大-パナソニックを経て13年ドラフト3位でヤクルト入団。16年、入団3年目では稲尾和久以来となる通算200試合登板を達成。17年WBC日本代表。182センチ、73キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸8500万円。

◆谷内亮太(やち・りょうた)1991年(平3)2月3日、石川県生まれ。金沢西高3年春に県大会優勝。国学院大では4年春にリーグ2部でMVP、4年秋に遊撃手としてベストナインを獲得。12年ドラフト6位でヤクルト入団。177センチ、79キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1050万円。

◆高梨裕稔(たかなし・ひろとし)1991年(平3)6月5日、千葉県生まれ。土気高1年秋に内野手から投手へ転向。山梨学院大では関甲新学生リーグで通算26勝。2年秋と4年秋にはベストナイン獲得。13年ドラフト4位で日本ハム入団。3年目の16年に10勝を挙げ新人王。187センチ、87キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸3600万円。

◆太田賢吾(おおた・けんご)1997年(平9)1月19日、埼玉県生まれ。川越工では1年秋から遊撃手レギュラーで投手も兼務。3年夏は県大会5回戦敗退も打率5割2分9厘を記録。14年ドラフト8位で日本ハム入団。17年7月18日楽天戦でプロ初出場。186センチ、81キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸690万円。