海外挑戦希望を明言! 広島菊池涼介内野手(28)が21日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約交渉に臨み、球団に近い将来の米大リーグ挑戦の意思を伝えた。

記者会見では「成績を残さなければいけないので、自分にハッパを掛けるつもりで伝えさせていただきました。野球をやっている以上、トップのレベルでやりたい。僕もその1人」と理由を語った。海外FA権の資格取得条件を21年にも満たすが、ポスティングシステムでの米大リーグ挑戦を志願した。契約は5000万円増の年俸2億4000万円で更改した。

今季は打撃不振に苦しみ、打率2割3分3厘、13本塁打、60打点に終わった。それでも驚異的な守備力は健在で失策は自己最少となる3。二塁手でリーグトップの守備率9割9分6厘を誇り、最多得票で6年連続ゴールデングラブ賞を受賞した。球団からは守備面だけでなく、数字に表れない勝負強い打撃や2番としての献身性も高く評価され、広島日本人選手最高年俸となった。

「成績が悪かったと自負している。僕からは何も言うつもりはない。最後自分の気持ちを率直に伝えたという感じ」

交渉の最後に米大リーグ挑戦の思いを球団に伝えた。日本代表として出場した17年WBCで再三の好守がMLBの公式サイトで紹介された。同時に最高峰でのプレーしたい思いが強まった。球団にはこれまでも自身の思いを伝えてきたが、正式な場で直訴したのは今回が初めてだった。「自分のモチベーションを上げるためにもですし、何より行ってみたい、やってみたいと言わなければ、向こうの人たちにも見てもらえない」。契約を更新し、決意を新たにした。

広島では15年オフに前田健太投手(30)がポスティング制度でドジャースに移籍している。