巨人が「お風呂改造計画」に着手する。ジャイアンツ球場に隣接するクラブハウス内の水風呂に、水温を安定させる冷却水循環装置の導入が決まった。

温泉施設などの水風呂に設置されている「チラー」と呼ばれるものと同タイプで、費用は2台で約200万円。練習後に疲労回復促進のために温冷交代浴を行う選手からの要望が実現する。来年2月から工事を開始し、3月から使用が開始される。

コンディション管理をつかさどるメディカルスタッフにも朗報だ。これまでは製氷機からトレーナーらが浴室まで氷を運び、水温を下げていた。適温は15~20度だが、夏場は26度前後まで上昇。原始的な水温調整方法では限界があった。菅野をはじめ、今季はシーズン途中から坂本勇らも交代浴を導入。血行促進や自律神経のバランスを整えるなど、医学的にも効果が注目されている。心と体を整え、冷静に頂点を目指す。