東都大学野球リーグの中大が6日、始動した。昨秋は最下位に終わり、入れ替え戦で1部に踏みとどまった。「サニブラウンに勝った男」として佐野日大(栃木)時代に話題になった五十幡(いそばた)亮汰外野手(2年)も、大学野球後半戦に向けて「自分が引っ張るくらいのつもりで頑張りたい」と意気込む。

中学時代、陸上の全国大会でサニブラウン・ハキーム(19=米フロリダ大)を100メートル走と200メートル走で破り、優勝した。50メートル走の最速タイムは「手動だと5秒6、機械だと5秒8です」という脚力を誇る。清水達也監督(54)も「足は歴代の教え子の中でも抜けていると思う」と認める。

昨秋は打撃も向上し、ベストナインを獲得。ただ、盗塁は2つに終わった。「今季はスタートを磨いて、どんどん盗塁にチャレンジしたい」と攻めに転じる。リーグ内には東洋大のドラフト上位候補・佐藤都志也捕手(3年)など強肩捕手も多いが「2ケタは走りたいです」と目標を掲げた。