日本ハム中田翔内野手(29)が、ドラフト1位吉田輝星投手(18=金足農)をべた褒めした。15日、神戸市内のジムで自主トレを公開。下半身主体のトレーニングで約1時間汗を流した。注目新人には「投げっぷりが気持ちいい」「顔もイケメン」とたたえ、「野球に集中できるような環境をつくってあげたい」と、主将として全力でバックアップすることを約束した。

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“中田節”がさく裂した。自主トレを終えた中田は、報道陣を前に、期待の注目ルーキー吉田輝を褒めちぎった。「甲子園はニュースで見てましたし、気迫のこもった投球、投げっぷりは見てていちばん気持ちいいと思った選手。顔もイケメンだしね。1年目からバンバン活躍してくれることを期待しています」と笑った。

注目を集める大変さはよくわかる。中田も超高校級ルーキーとして、ファン、報道陣に囲まれプロ生活をスタートさせた。「伸び伸びやらせてあげたいし、本当に野球に集中できるような環境をつくってあげたい」。主将として、“スターの先輩”として、力になってあげたい思いは強い。

バットでもサポートする。この日は、40キロのバーベルを持ったまま片脚で立つメニューなど、約1時間、下半身をいじめ抜いた。「下半身は打撃だけでなく、守備にも大事な場所。こういうトレーニングを入れて粘り強い下半身をつくる」。昨季終了直後と比較すると、体重は約5キロ増の110キロ、おしり周りは約6センチほど増えた。「やりがいもありますし、自分の体が去年とまた違った変わり方をしているというのも実感できている」と成果を感じている。

プロ12年目、4月には30歳を迎える。主将として2年目となり、一層責任感も増している。「まだまだ30歳なんでね、僕も元気出してやっていかないといけない。2年連続で主将を任せてもらった以上、気合を入れて頑張りたい」。頼れる男はチームの顔として、今年も全力でチームをけん引する。【山崎純一】

 

<中田の過去の注目新人への発言>

★「自分も二刀流でいきたかった。今でもピッチャーでやりたい気持ちはあるから…。すごいレベルの選手と聞いているので、打つのも、投げるのも見たい」(12年11月)現エンゼルス大谷入団時のひと言。自身も大阪桐蔭時代はエースで4番だった時期があり、投打二刀流をうらやましがった。

★「僕と違って賢そう。4番は清宮でええやろ」(18年1月)高校通算111本塁打の清宮へ白旗宣言!? いえいえ、昨季は25本塁打を放ち、138試合で4番を務めました。