決意のエースナンバーだ。ロッテ涌井秀章投手が17日、背番号を昨季までの「16」から「18」に変更したと明かした。日程の都合で1月半ばに大トリ契約更改。現状維持の2億円(金額は推定)でサインしZOZOマリンで会見を行った。

志願した。きっかけは横浜高、西武時代から背中を追う先輩。12月中旬に「(中日)松坂さんがもう1度18になったので、自分も付けたいなと。エースが背負う番号。もっとそういう存在になれたら」と球団に打診した。涌井は西武時代の09年も16から18に変更している。申し出は自身を奮い立たせる意味もある。

夢だったメジャー挑戦を断念し、残留を決めた昨季。7勝9敗と2年連続で負け越した。「ここ2~3年は自分の成績が良くない。チームの柱として投げ続ける」と腹をくくった。昨年は第1子も誕生し「子どもがしっかり、お父さんが野球をやってると分かるまで第一線でやりたい」と決意。32歳、まだまだ老け込む年齢ではない。

3月29日の楽天戦は5年連続となる開幕投手がかかる。「開幕戦は特別な場所。後輩に経験してほしいのもあるけど、まだまだ自分が投げたい気持ちが強い」。最多勝3度の「エース涌井」が、勝負のプロ15年目に臨む。【鎌田良美】