ヤクルトのドラフト6位、鈴木裕太投手(18=日本文理)が、持ち味の俊足を披露した。17日、新人合同自主トレで行われた30メートル走でトップのタイムをたたき出した。2本目に、ただ1人3秒台となる3秒97をマーク。昨年トップだった外野手塩見の3秒85に肉薄するタイムで、投手では17年トップの寺島の4秒12を上回り「短距離には、自信があります」と胸を張った。

182センチ、87キロと大柄だが、常に学校でトップの快足だった。中学時代は新潟シニアでプレーしながら、学校の陸上部に所属する“二刀流”。短距離専門で、100メートルのベストは11秒26。県大会6位の実績があるスプリンターだ。走る姿を見た前田トレーナーは「馬力がある。(瞬発力に富む)速筋があると、投球にも生きる」と評した。苦手な長距離走もしっかりこなした鈴木は「(プロで)盗塁をしてみたい気持ちもあります。まずはキャンプへ、しっかり準備していきたい」と話した。【保坂恭子】