日米通算201勝を誇る野茂英雄氏(50)が2日、中日1軍の沖縄・北谷キャンプに登場した。

親交の深い与田剛監督(53)との話しの中で来訪したもので、松坂大輔投手(38)と握手をかわすなどにこやかに練習を見て回った。ブルペンでは鈴木博志投手(21)に伝家の宝刀フォークボールを指導した。

友情がつないだ「臨時の臨時コーチ」誕生。毎年臨時コーチを務める「フォークの神様」こと杉下茂氏(93)とのレアすぎる“共演”にもなった。

「わざわざ来てくださって感謝しています。30年の付き合い。僕もいろいろ教わることがある。投手に限らず野手にも野球という1つのスポーツについて教えてくれたら」と期待した。3日も来訪予定だ。

2人は平成最初にして、史上屈指の当たり年といわれる89年ドラフトの同期。社会人時代から交流があり、野茂氏は近鉄へ、与田監督は中日へ、それぞれドラフト1位で入団し、ともに1年目に新人王に輝いた。